[ワインエキスパート]受験対策の基本戦略

 自分自身の経験から、どのような心構えで臨んだらいいかについて述べてみたい。
1. スタートは速く
1次試験は、8月に行われる。今からスタートしても10ヶ月の準備期間ということになる。私の場合、記憶力がかなり衰えてからのチャレンジだったので、2年前の今頃から受験勉強をスタートさせた。準備期間は長ければ、長いほどいいと思う。
2. 全体像を理解する
受験に当たり、独学で合格を目指したが、ソムリエ協会の教本で勉強するのでは、ボリュームが多すぎるので、わかりやすくまとめられているものを基本に勉強を始めようということで、テキストは「田辺由美のワインブック」とした。但し、この本も、ソムリエ協会が発行する教本も、早くて年末から年初にかけての発行となる。その間、ワインの世界がどのようになっているかを理解するために、弘兼憲史著の「知識ゼロからのワインの本」「知識ゼロからの世界のワインの本」を購入して読んだ。
発行年度が10年以上前で、ドイツの指定栽培地域数など、現在とは、若干数字が違ってきている部分もあるが、マンガと文章の構成となっており、ワインの世界をざっくり理解するには、格好の本だと思う。
3. 出題傾向を探る
ソムリエ協会の技術部長が石田氏に代わって以降、出題傾向に変化がみられる。1次試験の筆記問題は、それまでは100問であったものが、2013年は110問、2014年は130問と増えてきている。今年は、出題数が増え、よりきめの細かい問題となってきているが、日本に関する問題数が増えたり、地図を使用した問題がより定着してきているように見える。
2次試験に関しても、香りの特徴の選択肢を、果実、花、木・スパイスなど細かい分類で選ばせようとするなど、変化がみられる。私が1次を受験する時も、過去3年分ぐらいのカテゴリー別出題数を調べて、どの分野の出題数が多くなってきているかを把握した。
出題者の意図を知ることは合格の近道だと思う。
4. 1次試験と2次試験勉強のバランス
難しい問題だ。誰でも受験する以上は1回で合格したい。私もそのつもりで準備はしたつもりだ。しかし、1次試験は暗記の試験で、かなりのことを暗記しなければならない。一度覚えたからといって、放っておくと、忘れてしまう。根気よく暗記作業を繰り返す必要があった。
そうなると、どうしても2次のティスティングの勉強が疎かになる。1次を通らなければ、2次はないわけだから、どうしても1次試験に注力することになる。
結果論で言うと、1次試験が終わってから、2次試験対策を始めるのでは遅いと思う。また、ティスティングについては、独学でマスターしていくのは難しいと思う。独学で受験して合格した人の勉強方法のサイトを見つけて、その通りに勉強していったが、1年目は失敗に終わった。
ブドウ品種をあてるためのティスティング能力や、適切なコメントを選択できるようにするための勉強は、独学では難しい。ティスティング能力の高い人の指導を受けることが必要だ。
自分なりに勉強したつもりでも、2013年の様に、甲州やカベルネ・フランのような、これまでに出題されたことのない品種が出た時に、応用が全く効かない。パニックになって、あっという間に時間が来てしまったのを覚えている。
行きつけのワインバーがあって、そこにいるマスターにティスティングについて教えてもらえるとか、知人にソムリエやワインエキスパートがいて、疑問点などを相談できれば別だが、周りにそういった人がいない場合は、ワインスクールに通ったほうが良いだろうと思う。

ちなみに、今年度の合格者について少し調べてみたが、合格者数は1,163名、受験者数は不明。この2次試験だけ受験した人の数は375名。合格数は181名。合格率は48%となっている。今年1次試験から受験した人に関しては、調べるのが大変なので割愛するがざっと見たところでは、。例年の合格率は、30~35%程度であることを考えると、1次試験の合格率は70%程度で、2次試験の合格率は50%程度と見ていいのではないか?
そうなると、2次試験のほうが難しいということになる。2次試験がどういった配点で、どの程度できれば合格するかについては公表されていないが、ブドウ品種を正解するのは、年度によってかなりのばらつきがあると思われる。2013年のように、甲州、カベルネ・フランと、これまで出題されなかった品種が出題されれば、当然正答率は下がるだろうし、2014年のようにリースリング、ソーヴィニオンブラン、ピノノワール、シラーといった定番のものであれば、正答率は上がる。従って受験者数の回答を得点順に並べて、上から何番目まで合格といったような合否判定が行われている可能性がある。品種を当てても、ティスティングコメントを適切に選ばないと合格しないということも聞くが、品種を正解しない限り適切なコメントを選びようがないと考えると、品種を正解するのは重要だと思っている。
そうなると、自分のティスティング能力が他の受験生と比較して、どのレベルに達しているのかが大事になってくるかもしれない。

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