[横浜]カフェ巡り:弘明寺編

画像 横浜市営地下鉄ブルーライン弘明寺駅から直ぐの場所にある、猿楽珈琲。京浜急行からだと、商店街を抜けて10分ほどの距離にある。

 深煎り珈琲にこだわったお店で、イルガチェフG1、モカレケンプティ、マンデリンG1、コロンビアスプレモ、ケニアAAという、苦味に特徴のあるコーヒー豆ばかりをそろえている。浅めの深煎りは、グアテマラのアテトラン。中深煎りはタンザニアのキリマンジャロしか置いていない。
 私のオーダーは、深煎りモカレケンプティ。妻のオーダーは中深煎りのキリマンジャロ。

 レケンプティはとにかく濃い。深さと言い、苦さと言いこれまでであったことのない味わいだ。キリマンジャロは中深煎りだけあって、酸味を少し感じる。だけど好きだ。こんな珈琲を飲みたかったという出会いだ。

 聞いてみると、深煎りは抽出量が100cc。この苦さなら、100ccぐらいが適当な量だということで抽出しているとのことだ。中深煎りは150cc。コーヒー豆はいずれも20g使っているということなので、濃いわけだ。私が淹れるときの2倍ということになる。

 このお店は、手焙煎でコーヒー豆を焼き、ネルドリップで淹れてくれる。店主曰く、コーヒーはまず、抽出が基本。いつでも同じ味が出せるようにならないと、焙煎での違いを出していくことができないという。焙煎だけにこだわり、抽出に神経が行っていない、自家焙煎珈琲店に聞かせたい言葉だ。

 抽出を見ていたが、お湯の雫を1滴づつ垂らすようにコーヒー豆の上に乗っけて行く。しかも途切れることなく集中力をもって、その雫を垂らし続ける。時間がかかるはずだ。抽出前には、お湯の温度を確認している。抽出に時間を掛けるので、出来たコーヒーの温度は飲むには少し低くなっている。そのコーヒー、温度計を見ながら少し温めて出してくれる。美味いはずだ。ここまで手間暇かけたコーヒーにはお目にかかったことはない。器具やカップを温めるのは当然のことだ。

 浅い深煎りのコーヒーを追加でオーダーしたが、手間の掛け方は全く同じだ。酸味が少しだけ強くなるが、バランスの良い珈琲に仕上がっている。昔行ったある珈琲店は、追加で頼んだコーヒーを1杯目のカップに注いでいたが、そんな下品なことはしない。いくら豆が良くても、冷えたコーヒーカップにコーヒーを淹れて冷ましてしまっては、本来の味わいとはならないことも知らないというお店も多い。

 弘明寺の駅に行くのは、実に40年ぶりのことで、懐かしかった。当時は、ブルーラインなどはまだ開通しておらず、京浜急行で通ったものだが、古い商店街の感じは何となく昔と変わらない印象だ。

 このお店のコーヒーは、いかにも男性が淹れるインパクトの強い味わいだ。ワインで言えば、ブルゴーニュのピノノワールで造るロマネコンティが好きな人は、菊名駅前のポラーノ書林に行き、ボルドーのカベルネソーヴィニオンで造るシャトーマルゴーが好きな人は、このお店に行けばいいと思う。

 但し、店内写真撮影不可、子供の入場不可、砂糖/ミルクの用意無し、食べ物はチーズケーキと、トーストのみ、というお店なので、大人のコーヒー好きな人が、美味しいコーヒーを求めて行くお店だろう。私には、何度も行きたくなるお店だ。コーヒーの味に関していえば、間違いなく3本の指に入る。

 まあ、コーヒーとケーキの両方が美味しいお店というのは、なかなかあるものではない。

 ごちそうさまでした。



 

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